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ポジティな「ストレス」は大事です

「ストレス」とは、必ずしも悪い意味ばかりではないと私は思います。新しいことに挑戦しているときや目標に向かって突き進んでいるとき、自分自身を更に高く上げようとして頑張っているときなどはいつもこのポジティブな「ストレス」が掛かっているはずです。最初は「しんどい」と感じたこのストレスも、目標達成と同時にほとんど「しんどく」感じなくなっているものです。だから人間は強く成長して生きていけるのだと思っています。逆に、長い間まったくストレスを感じない生活を送ってしまうと、とても些細なストレスにすら大きな負荷を感じてしまい、いつも心が「しんどい」状態に落ちてしまうのだろうと思います。ポジティな「ストレス」と「リラックス」をうまくコントロールすることが大切でしょうね。

《【SIGNATUREより】「ストレス」という物理学用語を、医学用語にも用いるようにしたのは、カナダのハンス・セリエ博士です。心身に負担(ストレッサー)が加わると、交感神経や副腎髄質・皮質が反応して、アドレナリン、ノルアドレナリン、コーチゾールなどのホルモンを分泌して体を防御しようとします。つまり、血圧を上昇させ、血糖を増加させて、敵と戦おうとするわけです。しかし、ストレスが長く続くと、血液中のコレステロール、中性脂肪、フィブリン(血栓を促すタンパク質)、赤血球、尿酸......などが増加し、血液はドロドロになり、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、痛風......などになりやすくなります。また、白血球のうちの顆粒球が増加し、リンパ球は減少して、活性酸素の増加、免疫力の低下も起こり、胃・十二指腸潰瘍、肝炎、腸炎、過敏性大腸炎......などあらゆる病気にかかりやすくなります。こうしたストレッサーによって起こる生体の変化を「ストレス」というのですが、もちろん、このように病名がつくほどの状態が体に現れるほどの「ストレス」は好ましくありません。しかも重度のストレスはノルアドレナリンの作用により、集中力や記憶力を高め、積極的になり、痛みが感じにくくなったりします。

逆に、ストレスがかからず、副交感神経が優位になって、ノルアドレナリンの分泌が不足する状態が続くと、無気力、無関心、意欲の低下が起こり、それが長く続くと、ちょっとしたストレッサー(心身の負担)で、過剰な反応を起こすようになります。よって、適度なストレスは、心も体も強くするのです。ボディビルダーの隆々たる筋肉も、バーベルやダンベルにより「重量」という負荷をかけることにより、得られたものです。ただし、毎日負荷をかけ続けると、筋肉が萎縮してしまいます。よって、ウェイト・トレーニングも必ず週に一〜二回は休む必要があります。休んでいる間に、筋肉は、super compensation(超代償)というメカニズムにより、さらなる発達をするのです。先日、漢方薬の最大手メーカーのツムラの風間ハ左衛門会長とお会いした時、興味のあるお話を間きました。漢方薬のほとんどに。副作用防止・の役割として含まれている甘草(醤油の味つけにも使われる)を栽培するのは簡単で、どんな場所ででも、どんどん生長するが、肝腎の有効成分がほとんど抽出できない、のだそうです。有効成分を豊富に含んだ甘草を育てるには、中国の砂漠地帯の、水分が少なく、乾燥した環境で甘草を「いじめる」必要があるとの由。同時に、われわれ人間の心身を成長させるためには、ある程度のス`トレスは必要であるし、ストレスがあってこそ、心身は鍛えられるという一面 もあると考えてよいでしょう。

しかし、ストレスが長く続くと、万病のもとになるのですから、「ストレスを受けたら、リセットする。つまり、一日の終わりにはゆっくり休める時間をとる。それができない人は、せめて週末には、仕事のことを考えない時間をとって、ゆっくり休む」ことを心がけましょう。また、心身のストレスは、ウォーキングをはじめとする軽い運動や入浴などで、体を温めることもお忘れなく。》

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